銀行員として不足していたもの

銀行の社内ルールを頭に入れるのに手こずった

 

お客さまにサインや捺印をしていただく書類の種類が多く 

経験が浅い担当者は 何度も失敗をする

社内では「事務」と呼ばれる分野が弱かった

 

今ならタブレットなどを使うことで 簡単にできることだが

当時は 用途に合致した印刷済の用紙を倉庫から出してきて

お客さまに手書きでの書類作成をお願いする

 

借入金利が 固定なのか変動なのか

固定ならば固定期間は最初の何年なのか

元利均等返済なのか、元金均等返済なのか

適用金利は 短プラ?長プラ?LIBOR?

など、金利だけでも種類が多い

 

当然、ルールブックのようなものが存在し、

そのルールブックに書いてあるとおり、準備するだけ

簡単なはずだが、何度も失敗した

 

なぜ、そんなルールが出来上がったのか という

裏側が理解できればいいんだと気づくまで失敗が続いた

 

でも、裏側を理解するだけの知識がなかった

 

勉強が必要だった

民法、商法、宅地建物取引業法借地借家法、会計など

 

休みの日に勉強し、理解していった

切羽つまっていたため、理解するスピードは早かった

 

 

事務が徐々に身についてきた結果

→ 事務の処理をしている女性行員からの信頼度も上がる

  = 多少のミスは許してもらえる

→ 社内での仕事がやりやすくなる

→ 前向きな仕事に時間が割ける

→ 成果があがる

 

それでも 中小企業のオーナーから信頼を勝ちとるまでの

知識は備わっていなかったので、勉強を続ける必要はあった

 

次は 経済学と日本史

日本史は苦手分野で学生時代は避けていた

でも そんなことを言ってられない

歴史は繰り返す

過去から学ぶことは多かった